修二会の始まる30分前に、場所取りへ。
ところがもう、かなりの人人人……
大晦日の境内か?てくらい。
三月と言えどまだまだ寒く、しかも本日は小雨が降っておりましたから、かなりの寒さです。しかし、人が増えてくるにつれ、風も当たらなくなり、意外と温かに(笑)
暇を持て余して、ふと見上げれば……三月堂発見。
三月堂は二月堂の南側にあります。昔、二月堂が焼失した年には三月堂で修二会を行ったとか。半分より左側が奈良時代、右側が鎌倉時代に建築された、珍しい建物です。最初は別々だった建物を、鎌倉時代にひとつにくっつけてしまったのだとか。左右で建築様式が違うなんて、くっつけにくかっただろうなぁ。職人さんは「無茶言うなよ」って思ったに違いない。この写真だと見えないですけど、瓦の色が左右で微妙に違う。
振り返れば四月堂。二月三月とくればやはり四月堂。
今日はここ、四月堂を背に二月堂を仰ぎ見ます。
と、遠い……。
長らく待ち、やっと、修二会が始まりました。ここからでは遠いですから、松明が階段を上る様も、細かな様子も全くわかりません。でも、ものすごい数の人々と、一心に炎を見つめていると、ありがたい気がしてきます。年越しに除夜の鐘を聞きながら、なんとなく一年を振り返って感謝してしまうのと、似た感じです。特に大きな病気もなく、大事な人を失うこともなく、無事に過ごせる毎日のなんと有り難いことでしょう。なんだか、心が洗われた気分です。
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